The Cola Catalog List

しずおかコーラ [2011/9/7]

コーラは百年以上の時を超えて軽やかに時代を乗り越えて来た。カタルシスを教え、コーラは酒を凌駕した。その味わいの妙は何時の日にも飽きられることなく私たちを虜にした。次いで、それは未来を越え、永久運動のように終わりなく永遠に続いて行くだろう。見渡す必要もなく、コーラに欠損など何処にもない。過去より現在、コーラは拡大を続け、数多あるドリンクの頂点に立っているのだ。そして、時は回転を始める。何時の時代にも見過ごされ、いまだかつて求められさえしなかったある一つのコーラが誕生したのである。それは2010年5月に発売された。お茶生産量第一位である静岡県に在する木村飲料よりお茶を使用したコーラが発売されたのだ。その名は『しずおかコーラ』。しずおかコーラは緑色をしたドリンクであり、そのデザインは独創的かつ秀逸で私たちにある一種の豊かさを与えてくれる。そのグリーンの色彩は鮮やかで深く、近来のドリンクとしては代わりとなるものが見当たらない。味の方向性としては一般的なコーラからは明らかに一線を画している。それはまるでフルーティな見知らぬ何かの果実を飲んでいるという錯覚さえ覚えさせるものがある。私はこういったフレーバーはかなり好きだ。とういうわけで、現在、私の一二に好きなコーラはこのしずおかコーラなのであった。

魂にはしかるべき飲料を与える必要がある。あらゆる生の活力の息吹、あらゆる存在の外側に在する別種のダイナマイズに満ちた外来種が。しずおかコーラの謹製の文字が言う。「私は不平等であり、心貧しき人たちには不似合いだ。」と。これより私たちは教えられるのだ。ゴミはすぐさま捨て去り、私たちは自身のことを初めて考える必要があると。それも、もう一度ではなく、新たに始まってようやく最初の冒頭に行き着くのだ。

ウィルキンソン・ドライコーラ [2011/9/6]

ウィルキンソンブランドのドリンクの販売が始められたのは1904年のことであり、現在、百余年の歴史を誇る。大手の酒屋にはウィルキンソンの瓶のジンジャーエールが3種売られてあり、その評価は高いようだ。実際、私もそのジンジャーエールにのめり込んだ記憶がある。このドリンクをもってすればコカコーラ社が販売するジンジャーエールなんて価値のないふぬけたゴミのようなもの。更に、最近としてはジンジャーエールのペットボトル版の辛口味が出て、これも私に高い評価を得たのだった。そして更に、最近にウィルキンソンからコーラが新しく販売されるではないか!ジンジャー+コーラ、そしてカロリーゼロの飲料が!さっそく、私はそれをコンビニで見つけて飲んでみた。しかし、結果は散々なものであった。嗜好の重要な嗜みのようなものは決して届かないところへと手を引いておきましたよ、というジンジャー。辛いだけの香辛料を舐めているだけのような、そっけないコーラ。これらが合わさって、このドライコーラはただのお茶代わりの喉を潤すがための目的の飲料でしかない。そして、飲んだ後の何も残らない無感覚はただひたすら意味がない。人はきっと喜びを求めてドリンクを飲むのだと思う。だから、夏にはスプライトが売られて、冬にはほっとレモンが販売される。では、このコーラの意義は何であろうか?豊かな生活から離れて、そっと貧しき魂のようなものに手を差し伸べることであろうか?さて。

たじろぐことはない。たじろぎなど決心の前では病弱でひ弱な子猫に過ぎない。そのようなものは両の手を使わずとも、片手でいとも容易く握り潰せる。コーラに浮かれた時代の欠損、ウィルキンソン・ドライコーラに私たちの鉄槌を!

パインコーラ [2011/9/5]

私はパイン病に罹っている。つまり、パイナップルが好きで仕方がないのだ。他に好みのフルーツとしてはココナッツなどが挙げられるが、手に入りにくい。そういうわけで身近なフルーツの中では断然としてパイナップルが頂点に立っている。しかし、ここで言うパイナップル好きとはそのままの果実を食することを言うのであって、ドリンクやゼリーのことではない。私はパイナップルのドリンクは飲まない。と言うより、不味くて飲めない。次いで、100%ドリンク特有の濃厚さが口内に染み込み出す感覚が私に拒否感を抱かせる。更に、パイナップルドリンクときては、後進国各国の時代遅れの「飲めればいいさ」「ドリンクにしたからドリンクなのだ」という嗜好に関しての考えの浅ましさを私に感じさせて仕方がない。そういうわけで、Family Mart限定商品であるパインコーラを以前に買った時も期待はしないで一本買っただけだ。だが、現在では覚えていないが、パイナップルとは異なる味のドリンクという印象で美味しかった。そんなわけで、今回に二本目を飲んでレビューするのだ。一口目飲んでみる。まったくパイナップルの味がしない。二口目、後味に少しパイナップルの味が浮かび上がる。しかし、ぐびぐびと飲み進めて極論すれば、これはパイナップルなんてどうでもいいのであるということがわかる。これはイエローコーラなのだ。イエローという抽象的な我々が生まれ行き、授かったであろうイエローに関する印象をコーラ味にしたのだ。これは素晴らしい。見た目もイエローに相応しく、そして夏に相応しく涼しげである。キンキンに冷やしたドリンクなどという例えが巷ではよく使われているが、このパインコーラはそれを体現している。しかし、悲しいかな。現在、パインコーラは既に売っていないらしいのだ。メロンコーラが代わりとしてFamily Martで売られている。楽天で検索したがパインコーラはヒットしなかった。しかし、もしかすれば、何時の日かにまた販売されるであろうから、その時は私は再び買いたく考えている。

(飲む前の私の大袈裟な印象)パインコーラは戸口に立っている。この極彩色の黄色の液体、その名もパインコーラと名付けられたパイン味のしないドリンクとは果たして一体どのようなものであるのか。密の中のそよ風に満ちた秋口の哀愁、そのようなものをパインコーラは私にさとそうとする。それも、飲むまでの暫しの間の内に不可思議なこの生の実態を私に語るのだ。

ブラックケインコーラ [2011/9/2]

ブラックケインコーラは沖縄の伊江島という場所に在する会社が販売している。果たして、そのような僻地に工場があるのかと言えばそうではない。友桝飲料に生産を任せているのだ。さて、このブラックケインコーラはまず特徴的なのが黒糖である。私の古ぼけたイメージでは黒糖はおばあさんたちが喜び、嗜むまがいものと決定していた。黒糖飴や黒糖菓子、まず浮かぶのがへんぴな古い印象だ。しかし、このブラックケインコーラはこのようなマイナスの印象をいとも容易く打ち破るのである。そして、高々と黒糖のイメージを在来の高級品産物として手の届かない所にまで持ち上げた。もう、帰っては来れない。黒糖は素晴らしきものであり、その黒糖を安々と軽んじて使用してはいけない。これを成し遂げたのがこのブラックケインコーラであるのだ。飲んだ際に黒糖の高級感としての甘みがコーラとまさしく『融合』しているのを感じ取り、飲み終わりに黒糖の印象がもう一度襲い掛かる。まさにこれは芸術的である。このような芸術作品とさえ例えることの出来るコーラは私は今まで飲んだことがない。つまり、このブラックケインコーラは完全体として存在するのである。一つのアートの作品のように。こうして、私は一番としてこのコーラを気に入っている。飲むのも良し。飾っておくのも良い。人にしつこく勧めるのも素敵だ。そして、このコーラのページの一番を飾るのも全く相応しい。そういうわけで、飲まないと損である。それも大損の馬鹿呼ばわりされるほどの逸品である。ぜひ、購入を勧めたい。

このようにグラスに注いで飲んではいけない。ガラス瓶という特質である以上、そのまま飲むのが正当である。また、ブラックケインコーラが氷の溶け出す水によって薄まってしまう。これでは肝心の醍醐味がなくなるに違いないはずである。
また、このように火にかけて飲んではいけない。破損や破裂の恐れがあるかもしれない。危険なことはしないでください。絶対に決して、危険なことは止めてください。

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